好奇と羨望の眼差し

思いつくままにだらだらと。音楽レビューとか色々好き放題に。

【キラキラオルタナサウンド】COLD DISC:ストレイテナー を聴きました。

 

アルバム名:COLD DISK

アーティスト名:ストレイテナー

発売日:2016年5月18日(ユニバーサル ミュージック)

 

収録曲

01.原色

02.シーグラス

03.Curtain Falls

04.Alternative Dancer

05.Dark City

06.DAY TO DAY

07.NO ~命の跡に咲いた花~

08.The Place Has No Name

09.Goodnight, Liar Bird

10.Force

11.覚星

 

ストレイテナーとは

1998年東京で結成、ホリエアツシナカヤマシンペイ日向秀和大山純ら4人組のオルタナティブ・ロックバンド。バンド名には「真っ直ぐにする人」という意味がある。

 

9thはスルメなアルバムでした。

特に彼らの音楽性を説明するまでもないですが、ボーカルのホリエアツシさんの一番のリスペクトはトム・ヨークなんですね。radioheadの方は初期作品と比べて音楽的に難解になっている感じはしますが、トムの美声は変わらないところです。美声ボーカルがバンドの魅力の一つという点ではテナーも同じところ。まぁホリエ氏がリスペクトしている部分はそこじゃないような気がしますが。

 

本作は1年7ヶ月ぶり、通算9枚目のオリジナルアルバム、もうそんなに出してたんですね。自分がこのバンドを知ったのが、FM802で「SIX DAY WONDER」がヘビーローテーションされていた頃、少し前にドラマの主題歌でテナーの曲が流れていたりもしていましたが、「SIX DAY WONDER」リリースの頃に知った人が多いんじゃないですかね。初期の作品から聴き返しても変わらない感覚なんですが、テナーのアルバムはどれも「良品質」です。「良品質なロックパッケージアルバム」なんです。なんか貶しているように見えますが、自分ではかなりの賛辞のつもりです 笑

 

御多分に洩れず、この「COLD DISK」もかなりの良品質。隙のない完成されたバンドアンサンブル、美声で美しいメロディ、安心して聴けるアルバムではあるのですが、初見の印象は「綺麗にまとまりすぎているな」という印象でした。自分はホリエ氏のソロプロジェクト、entもかなり好きで、もうすぐ新しいアルバムが出るのでテナーのアルバムを聴き返しているところ、「あれ?このアルバムかーなりいいんじゃねーの?」というわけでレビューをしてみました。サウンドスケープはとにかく「キラキラ」、女子力高いとかそういうキラキラじゃないです。メランコリックなメロディではありますが、陰鬱な感じではありません。初期の「traveling gargoyle」のような勢いで押すような曲ではなく、一音一音くっきり、ゆっくり、丁寧に聴かせるようなアルバムですね。あとかつてのギュイーンなギターの歪み感も薄らいだ感じです。どっちが良いとかでは無くてどっちもしっくりきます。テナーの場合は「今回はこういう感じで聴かせるんだな」という妙な説得力がいつもあるような気がします。

 

スルメなアルバムってあるんですが、聴きこむまでいかず、良さを発見できずに埋もれてしまうものってきっと多いんじゃないかなぁと思います。こういう再発見は宝物を掘り返した感がありますよね。

 

レコメンド

tr3「Curtain Falls」

テナー節炸裂です。ミドルテンポで心地よい耳障りの良曲です。アルバムには必ず1曲は入ってそうな曲ですが、この予定調和感が期待を裏切らないポイントです。「You and I」とか「Sunny Suicide」とか好きなら絶対気にいるでしょう。

 

tr5「Dark City」

これは疾走感ですね。これもある意味テナー節です。「Melodic Storm」とか好きなら是非って感じの曲。アルバム「Nexus」あたりに入っていても全然違和感無い感じ。サビの一旦ドラムのアタックが半分になり、スピード感を揺らつかせて、すぐさまスピードを乗せる感じがたまらないです。

 

tr10「Force」

もうこれまでのテナー集大成って感じ。バラード調の入り方から、徐々に疾走していく感じ。んーうまく例えられないな・・・。もう自分の中ではストレイテナーは例え元な域まで来ている感じなので。「ストレイテナーみたいな」とかね。

 

 

 

 

COLD DISC(通常盤)

COLD DISC(通常盤)

 

 


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