好奇と羨望の眼差し

思いつくままにだらだらと。音楽レビューとか色々好き放題に。

【またちょっと影が増えました】愛のゆくえ:きのこ帝国 を聴きました。

 

アルバム名:愛のゆくえ

アーティスト名:きのこ帝国

発売日:2016年11月2日(EMI Records.)

 

収録曲

01. 愛のゆくえ

02. LAST DANCE

03. MOON WALK

04. Landscape

05. 夏の影

06. 雨上がり

07. 畦道で

08. 死がふたりをわかつまで

09. クライベイビー 

 

きのこ帝国とは

2007年結成の男女2人ずつの4ピースバンド。2012年インディーズデビュー、2015年メジャーデビュー。バンド名は当時ギター担当のあーちゃんの格好がきのこのようだったことと、ゆらゆら帝国から名付けられた。

 

メジャー第2弾アルバム

共同プロデューサー&エンジニアにzAkを迎えた本作、zAk・・フィッシュマンズのエンジニア担当。ほう成程、確かにフィッシュマンズな空気感を感じます。ダブ的なアプローチって感じですかね。前作では鳴りを潜めていたシューゲイザーな感覚が少し戻ってきた印象を受けます。初期の頃のような感情のはけ口サウンドでは無く、1曲1曲サウンドスケープがくっきり写り込んだアルバムになっています。初期ファンには情念のたまり具合が物足りないかもしれないですが、あれはあれ、これはこれで聴いてみると良いアルバムだと思いますよ。

 

レコメンド

tr1「愛のゆくえ」

タイトルトラック。インディーズ時代に収録されていても違和感はなかったかもしれません、曲調やフィードバックノイズの使い方とか。ただ、ボーカル佐藤さんの声が昔と比べて圧倒的に変わっています。きっとどちらの歌い方もできるんでしょうが、昔の情念こもった傷つけられた女性って感じの歌い方と変わり、イノセントで無色透明な少女って感じの歌い方へと変化しています。まぁこれは前作でもそうでしたけど。

 

tr3「MOON WALK」

アプローチは違うかもしれませんが、マイブラにしろ、Rideにしろシューゲイザーと言われるバンドは深い音像を感じることができます。空間エフェクトを多用して壮大な風景を音で作っているんですね。そういう意味では深い深いイメージを与えてくれる曲です。佐藤さんのコーラスもいい感じでエフェクトされていて、お風呂の中とかで聴いてみたい曲です。

 

tr9「クライベイビー」

「なんにもいらないんだよ、君が生きていてくれれば」と歌い上げる姿には、「金属バッドで完全犯罪」と歌っていた面影がなくなってしまいましたね。人間は成長するんですね、歌の中の人間もきっと。

 

 

 

 ~愛のゆくえ

 初期と比べボーカルの透明感が増しましたね。

 


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